世界三大伝統医学
「中国医学」、「アーユルヴェーダ」、「ユナ二医学」が、世界三大伝統医学と呼ばれています。
①中国医学(中医学ともいう)→ 中国を中心とする東アジアで発展した伝統医学。
東洋医学とは、狭義の解釈では中国医学を指していることが多い。
人間が本来持つ自然治癒力を高めて、治癒に導くことを特徴としている。
②アーユルヴェーダ(インド古典医学)→ 北インドを中心に発展した伝統医学。
チベットや東南アジアの医学に影響を与えている。「生命の科学」「生命の知識」と いわれ、身体の養生法や治療法、膨大な量の薬草学を特徴としている。
③ユナ二医学→ ギリシャ医学を起源とし、アラビア文化圏・イスラム勢力圏で発展した伝統医学。
自然治癒力と病気の予防を重視し、生活習慣や環境に着目して、治癒に導くことを特徴としている。
脊椎のS字カーブ
脊椎のS字カーブは、生理的湾曲といわれ、直立2足歩行でバランスをとるために必要なものです。脊椎は、一般に背骨と呼んでいるところで、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨で構成されています。
頚椎は7個の椎骨、胸椎は12個の椎骨、腰椎は5個の椎骨から構成されていて、各椎骨は関節で繋がり、その間にはクッションの役割をもつ椎間板が入っています。
正常な身体は、頚椎が前湾、胸椎が後湾、腰椎が前湾となり、身体を横から見ると適度なS字カーブを描くことになります。これが、重力を分散するサスペンションの役割を果たしています。
この適度なS字カーブが崩れる例では、ストレートネック、猫背、平背等があり、これらは、体に負担をかける要因となります。
好転反応
漢方では、“瞑眩(めんげん)反応”とも呼ばれています。
好転反応は、一時的に悪化したような状況になりますが、「好ましい方へ転ずる」という意味の身体反応であり、これを境に急速に好転(改善)していきます。その出方は、人によって様々です。
<弛緩反応&過敏反応>
新しい刺激に対する身体反応で、順応するまでの一時的な現象。
だるい、眠い、便秘、下痢、発汗、腫れなど。
<解毒反応>
細胞が活性化されることによる老廃物や不純物の排泄反応。
湿疹、吹き出物、かゆみ、げっぷ、大量の便など。
<回復反応>
血行が改善され、鬱血していた血液が一時的に体内を巡り始める時、或は、新陳代謝が促進されて、正常機能の細胞に生まれ変わり時に起こる生体反応。
胃痛、頭痛、発熱、動悸など。
相性
整体の仕事で感じていることの一つに“相性”があります。
整体には推拿以外に、①カイロプラクティック、②オステオパシー、③接骨、④タイ古式マッサージ、⑤指圧、⑥鍼灸、⑦その他、数多くの技法があります。
一人一人の異なる体格/体質/症状に合致する自分に適した技法や技術に巡り合うことが大切です。
また、慢性的な症状に対しては、定期的な繰り返し施術により体質改善を図っていくことが肝要ですが、人間が好悪を含む感情を伴う生き物である以上、互いにプラス方向に“気”が通い合うことが大切であり、それにより信頼関係を継続的に醸成していけるものと思います。
その意味では、整体の技法選択、施術者の技術熟練度、施術者と被施術者間の信頼度など総合的にみた“相性”が不可欠要素になります。
足の太陽膀胱系-背中のツボ
第一胸椎~第七胸椎の各々棘突起下縁の位置から外側1.5寸のところにある
7つと第九胸椎~第五腰椎の各々棘突起下縁の位置から外側1.5寸のところに
ある9つの16箇所が、“足の太陽膀胱系”の経絡に含まれる背中のツボになります。
背骨のキワのツボ群“華佗夾脊”より、さらに1寸外側の縦ラインに存在しています。
これらのツボを押して刺激を加えると、背中の筋肉を緩めて血流を改善すると共に
各々のツボが関連する内臓機能を高める効能/効果があり、身体を活性化させます。
①第一胸椎 棘突起下縁の外側1.5寸→ 大序(だいじょ)
②第二胸椎 〃 → 風門(ふうもん)
③第三胸椎 〃 → 肺兪(はいゆ)
④第四胸椎 〃 → 厥陰兪(けついんゆ)
⑤第五胸椎 〃 → 心兪(しんゆ)
⑥第六胸椎 〃 → 督兪(とくゆ)
⑦第七胸椎 〃 → 膈兪(かくゆ)
⑧第九胸椎 〃 → 肝兪(かんゆ)
⑨第十胸椎 〃 → 胆兪(たんゆ)
⑩第十一胸椎 〃 → 脾兪(ひゆ)
⑪第十二胸椎 〃 → 胃兪(いゆ)
⑫第一腰椎 〃 → 三焦兪(さんしょうゆ)
⑬第二腰椎 〃 → 腎兪(じんゆ)
⑭第三腰椎 〃 → 気海兪(きかいゆ)
⑮第四腰椎 〃 → 大腸兪(だいちょうゆ)
⑯第五腰椎 〃 → 関元兪(かんげんゆ)